左三つ巴

九鬼神流の大本は南北朝時代(1336年〜)、中臣氏(藤原氏)を祖とする九鬼家に伝わり、中臣神道・熊野修験(三重県・和歌山県)の山伏達の武術。片倉小十郎景綱(1557年 米沢市成島八幡宮生まれ、仙台藩白石城主)の家臣であった高木折右衛門の 高木流 と江戸時代前期に流派合併し、大国鬼平重信(赤穂藩)が広めた棒術の形。

五法之構(五輪之構)

一、上段之構
二、中段之構
三、下段之構
四、一文字之構
五、平一文字之構

九鬼神流棒術 棒術構より

五原則護攻実虚変無敵之構

一、鉾矢之構
二、両翼之構
三、魚鱗之構
四、長蛇之構
五、青眼之構

九鬼神流棒術 棒術構より

初伝の形(11本)

五法の形…六尺棒を三度回して間合を詰め、右下段、右上段、左下段、右下段、右上段と打ち込みます。
当道場では仏教の教えである五法を武術の形にしたものと解釈し、覚えやすいように「仏の顔も三度まで」「一の名」「二の相」「三の妄想」「四の五の言わず(正智、真如)」と教えています。これを実践する者が武を持って解釈ください。そして、言語にできることがあれば後進に伝えてください。

一、五法
二、裏五法
三、差合
四、船張
五、鶴之一足
六、裾落
七、一本杉
八、陰之一本
九、瀧落
十、虚空
十一、笠の内

九鬼神流棒術 初伝より

中伝の形(16本)

天地人の形…六尺棒を天より力を与えられるごとく両翼之構え、天地開闢(てんちかいびゃく)のごとく地から振り上げます。相手の武器や小手を払い除け、そのエネルギーが鳩尾(みぞおち)に向かって突き放ちます。天孫降臨(てんそんこうりん)のごとく脳天へ降り喉仏(のどぼとけ)を仕留めます。天の時、地の利、人の和を表す天地人の名に相応しい巧妙な形です。

一、太刀落
二、払
三、小手附
四、向詰
五、跳挙
六、打留
七、附入
八、五輪砕
九、天地人
十、前廣
十一、両小手
十二、浦波
十三、玉返し
十四、左右
十五、十文字
十六、六法

九鬼神流棒術 中伝より

奥伝の形(2本)

九字止之形…中段の構えより相手の攻撃を裁き、頭に2回、足に2回、即座に棒を打ち込みます。一度引いて、脳天、喉突き。
九字とは、鎌倉武士や山伏や忍者たちが山に分け入る峰入の結界術のことです。この奥伝の形は、昔からの山岳信仰を引き継いでいます。

一、九字止之形
二、九字飛龍之形

九鬼神流棒術 奥伝より

半棒術構

一、槓技之構(音無)
二、神杖之構(神仙)
三、一文字之構(勝身)
四、自然之構(断飛)
五、悟杖之構(黄退)

九鬼神流棒術 半棒術構より

半棒の形(15本)

初伝
一、附入
二、霞打
三、腕折
四、當込
五、小手返
六、突倒
中伝
一、太刀落
二、當込
三、腰折
四、當返
奥伝
一、桐之一葉
二、落花
三、水鳥
四、五輪砕
五、廻捕

九鬼神流棒術 半棒形より
道場米沢市営武道館 〒992-0012 山形県米沢市金池3丁目1-65
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