歴史とは受け継ぐもの…古武道体験を通して上杉の城下町で武士文化を受け継ぐ側へ

こんにちは。米沢藩小山道場講師の小山です。
先日開催した「春の古武道特別体験会」が無事終了しました。体験会から少し時間が経ちましたが、そのご報告と体験会を通じて改めて感じたことを書いてみます。
今回の体験会では、男性・女性問わず5名様が参加し、6人の生徒がサポートしてくれました。
- 日本文化を学んでみたいと思った方。
- 運動不足を感じていた方。
- 剣道をやっていた経験がある方。
- 合気道道場で古武術道場があることを知って興味を持った方。
- 登山中の熊対策のために棒術を学びたかった方。
参加された理由は様々でしたが、共通していたのは「何か新しいことを始めたい」という前向きな気持ちだったように思います。そして、嬉しいことに体験会を通じて新たな仲間が入門されました。
入門の理由は、
- 古武術や山岳信仰に興味があり、熊対策などや護身術にも棒術が有効だと思った。
- 体験会に参加して楽しく練習できたので、これからの健康と体力作りをしたい。
とのことで、すでに通常稽古に参加され始めています。

古武道は昔の武術ではない
古武道という言葉を聞くと、
「侍の時代の武術」
「歴史好きの人の趣味」
というイメージを持たれるかもしれません。
もちろん間違いではありません。
しかし、実際に体験会で皆さんが学んだのは、武器術の操作や形だけではありませんでした。
- 力を抜くこと。
- 自然な身体の使い方。
- 無理なく早く動くこと。
- 相手との距離感や呼吸を感じること。
現代人が忘れかけている身体感覚を取り戻していくことです。
だからこそ、古武道は年齢や運動経験に関係なく始めることができます。
実際、今回の参加者の多くも武道経験者ではありませんでした。
それでも回数を重ねるごとに動きが変わり、表情が変わり、自信がついていく様子を見ることができました。
そして、何よりも稽古を楽しんでいらっしゃいました。
歴史は見るものではなく、受け継ぐもの
米沢には上杉神社があります。
上杉家の歴史があり、毎年多くの観光客が訪れ、米沢上杉まつりには県内外から多くの米沢市民も集まります。
歴史好きの方なら、甲冑展示や博物館を訪れたこともあるかもしれません。
しかし、私たちが古武道を続けている理由は、歴史を「見る」ためではありません。
歴史を「受け継ぐ」ためです。
かつて米沢藩士たちが学んだ武術。
上杉鷹山公が大切にした文武両道の精神。
それらは展示ケースの中に保存されるだけでなく、人から人へ伝わることで生き続けます。
古武道を学ぶということは、技術を覚えることだけではありません。
武士道として受け継がれてきた文化の継承者になることです。

入門するとどんな体験が待っているのか
体験会は入口の手前に過ぎません。
入門すると、さらに深い学びが始まります。
最初は身体操作や棒術・体術の基本動作を学びます。→稽古のカリキュラムはこちら
やがて伝統の型をひとつひとつ覚え、脱力と軸による身体感覚が研ぎ澄まされていきます。
そうすると、筋力に頼らなくても力を発揮できるようになります。
仲間と一緒に稽古を重ねながら、いつの間にか上手くなっている自分自身の変化に気付く人も少なくありません。
そして、多くの生徒が目標にするのが上杉神社古武術奉納演武会です。
観覧席で見ていた側から、演武を披露する側へ
歴史を学ぶ側から、歴史を受け継ぐ側へ
その瞬間は、きっと特別な体験になるでしょう。
実際に当道場では、武道未経験から始めた方や、市外・海外から来た方も奉納演武に参加しています。
上手い下手ではありません。
継承しようとする気持ちこそが大切なのです。
その経験と体験が、古武道が上達する近道なのです。
そうすると、昇級審査に挑戦したり、体験会で一般参加者向けに指導する側にもなります。
また、団体様からの出張演武依頼や体験会で指名され、御礼や謝礼を受け取れるようになり、
古武道や武士道の歴史まで深く学び、身体的に理解して行動できるようになってきます。


古武道はこんな人におすすめです
・歴史や武士が好きな方
・日本文化を学びたい方
・護身術に興味がある方
・運動不足を改善したい方
・身体の使い方を学びたい方
・新しい仲間を作りたい方
・大人になってから習い事を始めたい方
・教育者や人を指導する立場の方
次に受け継ぐのはあなたかもしれません
今回の体験会を見ていて感じたのは、古武道に興味を持っている人は決して少なくないということでした。
しかし、興味を持つことと、実際に始めることは違います。
入門して一歩踏み出した人だけが見ることのできる景色があります。
上杉の城下町・米沢で、日本に受け継がれてきた武士文化。
その歴史の続きを、一緒に学んでみませんか。
入門は随時受け付けています。
入門している生徒や友好団体からの紹介がある場合は、通常稽古の無料体験にもご参加できます。
ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。


最後まで記事をお読みいただいてありがとうございます。仕事や講演の相談もお気軽にどうぞ。米沢藩・小山道場講師。江戸幕府から米沢藩士になった藤原氏の末裔。【古武道流派】九鬼神流棒術(熊野)/甲源一刀流剣術(甲斐)/浅山一伝流体術(会津)【所属団体役職】置賜民俗学会(会員)/米沢商工会議所(情報文化部会常任委員)【職業】HanaCinema株式会社(映像・ウェブクリエイティブディレクター)


