福島県伊達市の影山流道場「東日本大震災慰霊法螺貝吹奏」

米沢藩・小山道場講師の小山です。

14年前の2011年3月11日。東北では東日本大震災が発生しました。東北地方を中心に2万2,325名の死者・行方不明者がありました。現在でも当時のことが忘れられない人は多いでしょう。

米沢市にも福島県浪江町をはじめ、福島県から多くの避難者が押し寄せました。当時、米沢市も震度5強で、私はご近所のご老人宅の安否を確認に走り回り、海外メディアに従事している友人から取材依頼を受けて避難状況を緊急取材をしました。余震がままならない中、何度か避難所や被災地での炊き出しのボランティアにも行きました。その被害光景は今でも忘れることはできません。

さて、このたび当道場が懇意にしている伊達家の古武術を継承している影山流道場より、東日本大震災慰霊のご案内をいただきました。影山流22代主宰であり、本山修験宗山伏の佐藤憲一先生ならびに影山流道場の門下生による法螺貝吹奏をされ、伊達家が出陣の際に行った儀式に参加しました。

東日本大震災慰霊法螺貝吹奏

日時:令和7年(2025)3月16日(日)10:30集合
会場:影山流道場(福島県伊達市霊山)

2025年3月 東日本大震災慰霊法螺貝吹奏 ふくしま法螺貝の会/影山流
行 名東日本大震災慰霊法螺貝吹奏
会 場影山流道場(福島県伊達市霊山)
主 催ふくしま法螺貝の会
協 力影山流
開催日令和7年(2025)3月16日(日) 10:30集合
内 容震災慰霊立螺
昼食(各自お弁当等をご持参下さい)
主宰のお話し
影山流道場古民家見学
影山流古武術体験
講 師影山流22代主宰/本山修験宗山伏 佐藤憲一

影山流道場の佐藤憲一先生は、若き頃に仙台市に移住して古武術を継承しました。東日本大震災の自然の猛威に嘆き、助からなかった人命を悲しんで山伏の衣装にて被災地に赴いて慰霊の祈りを捧げ続けています。

現在は、足が不自由になったことから被災地を訪問することが困難になりましたが、今年も影山流道場のある霊山から慰霊法螺貝吹奏を行いたいとのことで、仙台藩士や東北の山伏らが使った影山流の古武術を知っていただくため「古武術体験会」を同時開催されました。

影山流道場で佐藤先生や門下生の皆様と会話して、古武術を継承する者が心一つであることを確認させていただきました。
引き続き、東北の古流を守り受け継ぐ方々と共に強調しあって歩めたら幸いです。

追記
今年3月11日、宮城県岩沼市にある千年希望の丘に慰霊碑に手を合わせに行ってきました。東日本大震災で大きな被害を受けた地域です。ここには、江戸時代に仙台藩主になった伊達政宗(米沢生まれ)から数百年かけて造られた日本一長い運河「貞山運河」が流れています。

影山流道場について

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第一義
江戸時代(今より150年以上前)まで武術や武芸の流派として体系化されて、現代まで守り受け繋がれている日本古来の武道のことです。言ってしまえば〝国を守るために侍が身につけた武術〟です。現在、日本には100以上の古武道流派が残っています。剣術、柔術、槍術、弓術、砲術 etc...これらが現代武道の原点です。米沢藩・小山道場では、上杉謙信公の「第一義」の扁額と共に古武術稽古ができます。