古武道仲間と楽しむ「忘年会」!米沢の味と笑顔で締めくくる一年

花藤で米沢藩小山道場の忘年会

こんにちは、米沢藩・小山道場の講師、小山です。

令和6年(2024年)も残りわずか。今年も門下生の皆さんとともに充実した稽古を重ね、多くの学びと成長を共有できました。その締めくくりとして、12月21日に当道場の忘年会を開催しました!当道場のホームページは海外からもアクセスがあるため、外国人にも分かりやすく忘年会の由来の歴史うんちくを兼ねてご報告します!

忘年会とは

忘年会は、日本特有の風習で年末に開催される宴会のことです。その年の皆様の苦労を労う意味があり、会社や各コミュニティーで開催されます。日本では、お祭りやイベント毎に「直会(なおらい)」という食事会や飲み会が開催されますが、それよりも大きく一年を通して行うのが「忘年会」です。

一説には今より約1000年前の鎌倉時代からあったとも言われていて、文献としては室町時代の皇族・伏見宮貞成親王の日記『看聞日記』に、永享2年(1430年)12月21日の記録として記載されています。

要するに「今年一年間、色々と辛いこともあったかもしれないけれど皆んなよく頑張ったね!苦労を忘れて一年を楽しく締めくくりましょう!」と、そんな意味合いを込めて上下関係なく開催されています。

開催地は米沢市で評判の小料理「花藤」

会場に選んだのは、米沢市で評判の小料理「花藤」です。地元ならではの心温まるお料理とおもてなしが楽しめるお店です。リニューアルしたてで、仮門下生の高橋さんが「ぜひ行きたい!」とのたっての希望から予約しました。
参加者は、門下生と仮門下生の13名。評判通り料理が美味しいお店で、笑顔が溢れ、笑い声が絶えない賑やかなひとときとなりました。

米沢の伝統を味わう!絶品の焼き鳥とおでん、そして鍋!

忘年会を彩った料理には、米沢の歴史や文化が感じられるものと、米沢の寒い冬には最適な温かな料理でした。今年、アメリカからやってきたジェーさんも参加したので、郷土料理と日本らしい料理のオンパレードでとても盛り上がりました!

  1. 米沢名物「冷汁」
    米沢市の郷土料理である「冷汁」。寒い冬でも冷たく提供されるこの料理は、名物豆もやしを使った前菜の定番です。これが出てくると米沢らしい宴会が味わえます!
  2. 肉厚でジューシーな焼き鳥
    大きくて食べ応えのある焼き鳥は、炭火の香ばしさと柔らかい肉質が絶品です。米沢で飲み会と言えば「焼き鳥」というイメージがあります。参加者からは「ここの焼き鳥は米沢一です」という声も上がっていました。古武道の稽古で鍛えた体に染み渡る美味しさでした!
  3. 出汁がしみ込んだ熱々のおでん
    寒さが厳しい米沢の冬にぴったりの一品。特に大根は、箸を入れるとじゅわっと出汁が溢れ出すかと思うぐらい中まで染み込んでいました。冷えた体も一気に温まりました!
  4. あったかい鍋料理
    鍋を囲む時間は会話が弾む瞬間です。当道場は気が利く女性が多いので、皆んなに分けて取ってくれていました。ひと冬分の栄養がぎゅっと詰まっているかのような具材がたっぷり入った鍋は、皆さんの心と体をぽかぽかに温めてくれました。
  5. 飲み物も豊富!アルコール&ソフトドリンク飲み放題
    美味しい料理に合わせて楽しんだのは、地元の日本酒やビール、ワインといったアルコール飲料。ソフトドリンクも豊富に用意されていたため、お酒を飲まない方も大満足でした。

忘年会を通じて深まった絆

門下生の皆さんは普段の稽古では見られないリラックスした表情で、初めて会う人たちも互いの近況や来年の抱負を語り合いました。稽古中は見られない笑顔が広がり、何より私自身もその姿に癒されて嬉しかったです。

また、忘年会の場では「今まで歴史に全く興味がなかったけれど、この道場に来てから価値観が変わって、地元の歴史や日本の風習に興味を持てるようになりました」などの話題になり、米沢藩の歴史や文化が今に甦ろうとし始めていることを感じる機会にもなりました。

米沢の伝統文化と古武道の魅力を次世代へ

米沢市は直江兼続公が「愛」を持って築いて、上杉鷹山公が「なせばなる」の精神で藩を支えた歴史ある城下町。その文化の一端を味わいながら、忘年会は地域の魅力を再発見する場にもなりました。古武道を通じて日本の伝統文化に触れることは、次世代にその魅力を受け継ぐ第一歩です。そして、その先に地元への愛着と誇りが芽生えてきます。それは地方創生、ひいては日本創生に繋がることでしょう!

来年も共に成長を目指しましょう!

締めの一本締めの発声はジェーさんがやりました。一本締め初体験です。私自身が酔っ払っていて全く英語での説明が出来ませんでしたが、心が通じ合えば武道に言葉は入りません。皆んなの心がひとつに鳴った一本締めでした。

いよー!パンッ!

令和6年(2024年)の締めくくりにふさわしい忘年会でした。令和7年(2025年)も皆さんと共に学び、成長できることを楽しみにしています。来年も、道場での古武術稽古レクリエーションを通じて日本の伝統文化を一緒に体験していきましょう!

米沢藩・小山道場にご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
今後の日本を背負っていただける若人にお会いできることを楽しみにしています!

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第一義
江戸時代(今より150年以上前)まで武術や武芸の流派として体系化されて、現代まで守り受け繋がれている日本古来の武道のことです。言ってしまえば〝国を守るために侍が身につけた武術〟です。現在、日本には100以上の古武道流派が残っています。剣術、柔術、槍術、弓術、砲術 etc...これらが現代武道の原点です。米沢藩・小山道場では、上杉謙信公の「第一義」の扁額と共に古武術稽古ができます。