こんばんは。米沢藩・小山道場講師の小山です。

現代社会では、多くの人が仕事や人間関係、情報過多などからくるストレスに悩まされています。米国の論文で、怒りの制御には「発散」よりも「リラックス」が有効であることが明らかになったそうです。そんな中、古武術が新たなストレス解消法としても注目を集めています。古武術は単なる戦いや護身の技術ではなく、心と体を整える伝統的な実践方法でもあります

今回の記事では、古武術がストレス解消にどのように役立つのかの視点で、その理由と魅力を解説します。

1. 古武術がもたらすストレス解消のメカニズム

心身のバランスを整える動き

古武術の形（形稽古）は、流れるような自然な一連の動作で構成されています。この動きには上下半身と左右半身、心身の調和を促す効果があり、深い集中を必要とするため、頭をクリアにすることができます。その姿勢や呼吸法は、現代で注目されているマインドフルネスとも通じるものがあります。

呼吸法によるリラックス効果

古武術では、深くゆっくりとした腹式呼吸と脱力が基本です。この呼吸は自律神経を整え、副交感神経を活性化することで、緊張状態を和らげます。呼吸と脱力を意識的に行うことで、ストレスホルモンの分泌が抑えられ、リラックスした気分を味わえます。

適度な運動がもたらすリフレッシュ

古武術の稽古は、有酸素運動と筋肉の緊張・弛緩をバランス良く含む全身運動です。適度な運動はβエンドルフィンという「幸せホルモン」を分泌させるため、ストレスを和らげ、気分を高揚させる効果があります。

2. 古武術が現代人に適している理由

日常生活との結びつき

古武術の動きや教えには、日常生活での姿勢や動作を改善するヒントが含まれています。例えば、正しい立ち方や歩き方を学ぶことで、体の歪みや緊張を軽減し、体にかかる負担を減らすことができます。これはストレスを感じにくい身体作りにもつながります。

心を整える「禅」の要素

古武術には、心の状態を制御する精神的な側面も重視されています。これは、剣術や柔術などの稽古中に「無心」で動くことを目指す精神的なトレーニングを通じて育まれます。精神的なリセットが必要な現代人にとって、これらの要素は非常に有益です。

技の習得による達成感

ストレスがたまる原因の一つに「達成感の欠如」があります。古武術では、技や型の習得という明確な目標があるため、小さな達成感を積み重ねることが可能です。これにより、自己肯定感が高まり、精神的な充実を得ることができます。

3. 古武術のストレス解消を体験するための方法

初心者向けの体験会に参加

古武術は未経験でも始めやすい日本固有の武道です。初心者向けの体験クラスや体験会などのワークショップを探して、気軽に参加してみましょう。当道場では、毎年春と秋に開催しています。
→古武道の体験申込

自宅でも簡単にできる動き

簡単な基本動作や呼吸法を取り入れて、毎日のストレス解消に役立てることも可能です。例えば、「正しい立ち方」「深い呼吸と丹田を意識した動き」などは、場所を選ばずどこでもできます。

継続することで得られる効果を実感

古武術の効果は、1回で劇的に感じるものではなく、継続することでじわじわと実感できるものです。週に1〜2回でも続けることで、体の軽さや精神の落ち着きを感じられるようになります。
→古武道の入会申込

4. 古武術の魅力と日本文化を楽しむコミュニティ作り

古武術を学ぶ道場やクラブは、同じ目的を持った人たちが集まるコミュニティです。このような環境では、仲間と共に励まし合いながら稽古を進めることができ、孤独感や人間関係のストレスを軽減する効果も期待できます。フィットネスジムやスポーツジムが合わなかった方にもおすすめです。
→米沢市のフィットネスジムが続かなかった人へ…古武道を体験してみませんか？古武道をおすすめしたい理由

まとめ

古武術は、心身をリフレッシュさせる伝統的な方法であり、現代社会のストレス解消法としても注目されています。単なる運動や趣味の域を超えて、健康的で充実した生活を送るための鍵となるでしょう。もし「ストレス解消を目的に何か始めたい」と考えているなら、ぜひ古武術を実践してみてはいかがでしょうか？

あなたの最初の一歩を応援しています！

米沢藩・小山道場では古武道の楽しさや良さを様々な視点から文章で伝えています。
よろしければ、こちらの記事もご覧ください。

→山形県米沢市での習い事は古武道特別体験会がおすすめ！大人の女性でも運動機能が向上する楽しい棒術
→棒術の習い事はマイナー？いやいや子供に大人気キャラクターには棒術使いがいっぱい！（漫画アニメ編）
→棒術は強い？はい、チートです！人気格闘ゲームの激強すぎる棒術使いキャラクターたち！（ゲーム編）

米沢藩小山道場の古武道についてはこちら

江戸時代（今より150年以上前）まで武術や武芸の流派として体系化されて、現代まで守り受け繋がれている日本古来の武道のことです。言ってしまえば〝国を守るために侍が身につけた武術〟です。現在、日本には100以上の古武道流派が残っています。剣術、柔術、槍術、弓術、砲術 etc...これらが現代武道の原点です。米沢藩・小山道場では、上杉謙信公の「第一義」の扁額と共に古武術稽古ができます。

米沢藩・小山道場の古武道についてはこちら