山形県インバウンド観光資源に古武道を!山形県観光物産協会様が視察体験だ!痣っす!
「古武術ってご存知ですか?」以前、そんなことを山形県の観光に従事する方とご一緒した際にお話しさせていただきました。そして、先日9月3日に 山形県観光物産協会 の方が、山形県内の観光資源と新たなインバウンド体験型観光を発掘するために米沢市に視察に来られました。
そんなご縁で、当道場の一日手ぶら体験もご体験いただきました。通常よりも短い時間ながら、午前中いっぱい米沢市営武道館を貸切にして、袴の身につけ方、棒術の基本打ち、剣術の素振り、体術の基本技などを体験いただきました。
特に、米沢市営武道館には他の武道館にはない特徴があります。
それは「第一義」の題額が飾られていることです。米沢藩上杉家の祖である上杉謙信公(藤原輝虎)直筆の書です。私は、この書を背負って古武術稽古をできることこそが米沢にしかないことだと思っています。そして、米沢市以前の米沢藩の精神そのものと思っています。
せっかくなので、その題額がどうして米沢市営武道館に飾られているのかをご説明差し上げ、ここで古武道を実践する意義もお伝えさせていただきました。
また、今回は、日本武道の礼儀についてもお話しさせていただきました。米沢藩の武士たちが実践した古武道の体験を含めて、米沢市の歴史観光する上で本当の意味での核となる「礼と義」を知っていただきたかったのです。戦国時代最強の武将と名高い上杉謙信公の米沢藩の古武術は、戦や争いのための手段ではなく、娯楽でもなく、日本人としての精神性と道徳を高めるための実践武術であることを感じながら体験いただくために。
そして、この体験は、米沢市が開催している米沢上杉まつりにも、山形県が力を入れて発信している出羽三山ならびに羽黒修験などの修験道の精神部分にも相性が良いのです。すると、体験後にこんなご意見を頂戴しました。
「先生の技を見せてほしい。そうすれば、言っていることをちゃんと実践したいと思えますよ」と。
…うーむ、確かに一理あるか…
古武術を実践している人なら、講師の話を聞くべきか言わずとも分かるでしょう。
ただ、そうでない人に体験いただくのだから…
まずは、言って見せないと実践すべき精神的な部分は特に伝わりにくいか…
と、考えさせられました。
そこで、一緒に参加いただいていた門下生である遠藤円さんの棒術演武を、私が受けてご覧いただきました。
古武術は稽古すればするほど気付きが深くなり、見えない部分の動きと技に磨きがかかります。
したがって、形を受ける人にもそれ以上か同等の実践レベルが必要になります。
なぜなら、それはほんの一瞬で決まります。受けが下手だと大怪我をしていまいかねないからです。特に、当道場の演武は手を抜きません。
夏の暑さが籠る道場では、手の内が汗ばんで本調子でなかった円さん。自分の打ち筋に納得できない出来だったようでしたが、視察団には十分伝わったようでした。
そして、円さんは怪我をしてしまいました。
全治3週間の大痣が出来たのです。
それは、ほんの一瞬の出来事でした…。
演武後に納得いかなかった円さんは六尺棒を振り回しました。それが、自分のおでこに見事にヒットしたのです。いわゆる自爆です。
ま、ま、円さんの美しいお顔が…
その写真は、本人の希望により絶対にお見せすることはできませんが、大痣が出来たおでこを見た私は少し笑ってしまいました。円さん本当にごめんなさい…。
そして、今回も記事ネタにしてしまって本当にごめんなさい…。
円さんの「義」の実践が実って
当道場の古武道が山形県の一助になると嬉しいです!
山形県観光物産協会 の皆様、ご体験いただき誠にありがとうございました。円さんのおでこの痣が治ったら、またいつでも古武術体験にお越しください!!
古武道始めませんか?
古武道とは、江戸時代(今より150年以上前)まで武術や武芸の流派として体系化され、現代まで守り受け繋がれている日本古来の武道のことです。
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古武道 特別体験会(後期・秋)
大人のはじめての習い事におすすめ!
初回日の申し込みだけで全4回参加できます。
内容 | 超入門編!日本伝統・古武道❶ 米沢藩士や山伏が使った古武術!棒術や体術をやってみるの巻! |
道場 | 米沢市営武道館 〒992-0012 山形県米沢市金池3丁目1-65 |
日程 | 令和6年(2024) 10/8(火)、10/11(金)、10/22(火)、10/29(火) |
時間 | 19:00〜21:00 |
定員 | 男女 |
持ち物 | 運動しやすい格好、飲み物・タオル持参でお越しください。 |
費用 | ひとり 4,000円 / 全4回 |
特典 | 体験後にご入会の方は入会金(5,000円)を1,000円引き |
申込 | 生涯学習ガイドブックに掲載の電話番号またはメールにて。 または、以下のネット予約ボタンで決済。 |
全4回、現代武道経験者にもおすすめ!超入門編体験者もチャレンジください!
初回日の申し込みだけで全回参加できます。
内容 | 入門編!日本伝統・古武道❷ 約400年以上の歴史ある古武術!九鬼神流棒術・浅山一伝流体術の巻! |
道場 | 米沢市営武道館 〒992-0012 山形県米沢市金池3丁目1-65 |
日程 | 令和6年(2024) 11/12(火)、11/15(金)、11/26(火)、11/29(金) |
時間 | 19:00〜21:00 |
定員 | 男女 |
持ち物 | 運動しやすい格好、飲み物・タオル持参でお越しください。 木刀お持ちの方は剣術も体験できます。 |
費用 | ひとり 4,000円 / 全4回 |
特典 | 体験後にご入会の方は入会金(5,000円)を1,000円引き |
申込 | 生涯学習ガイドブックに掲載の電話番号またはメールにて。 または、以下のネット予約ボタンで決済。 |
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最後まで記事をお読みいただいてありがとうございます。仕事や講演の相談もお気軽にどうぞ。米沢藩・小山道場講師。江戸幕府から米沢藩士になった藤原氏の末裔。【古武道流派】九鬼神流棒術(紀州熊野)/甲源一刀流剣術(甲斐)/浅山一伝流体術(会津)【所属団体役職】置賜民俗学会(会員)/米沢商工会議所(議員)【職業】HanaCinema株式会社/映像・ウェブクリエイティブディレクター。