米沢での習い事…古武道!自主稽古の日に異派の稽古体験してみると学びがあります
毎週火曜日は米沢市営武道館での自主稽古の日として、自身の稽古したい内容を突き詰めて稽古ができます。当道場以外の異派の古武道仲間も一緒に稽古に集まり、米沢市在住の柳生新陰流の上泉氏とはよく一緒に稽古しています。そして、稽古終わり前の30分間は、互いの流派の稽古を体験しています。
火曜日夜は古武道技術交流みたいな感じです。
古武術をやっている方なら誰でも参加できます。
九鬼神流棒術の基本 棒回し
私から上泉氏へは、棒術の基本を教えていています。毎回棒の回し方を体験してもらっています。
上泉氏いわく、棒術の稽古を体験し始めてから剣が軽く感じはじめたのだそうです。
木刀よりも六尺棒の方が長く重たいのはもちろんですが、腕力ではなく体をしっかり使った道具の使い方が確認しやすいとのことです。そのおかげで、剣を体全体で振ることが身についてきているとのことです。

上泉氏は、柳生新陰流を数年かかさず稽古しているので物覚えが非常に早いです。
教えれば教えただけものにしようとします。
毎回数分の稽古ですが、今では九鬼神流棒術 初伝 一の形「五法」を覚えてしまいました。
棒術も筋がよく、先祖が先祖だけに古武術の天才です。
私としても、うち筋が良い相手に受けの稽古の相手ができるのでWin-Winですし、新陰流の使い手が六尺棒をどのように扱うのかが知れて逆に勉強になっています。
柳生新陰流の基本 合撃
上泉氏から私へは、柳生新陰流の基本の稽古になる「合撃(がっし)」の体験です。
この稽古は新陰流の技が詰まっているというぐらい奥が深く、簡単そうに見えて非常に難しいです。
意識すべき点がたくさんあり、私がやっている甲源一刀流とは全く異なります。

峰谷の打ち方とタイミングなど、うまく出来た時はそんな感じすらしない面白い剣術です。私は、この稽古をやり始めてからは剣に重みが出てきたように感じています。
互いに空を斬って稽古に集中するのも良いですが、実際に打ち合える稽古は重要です。
そして、異派の稽古を体験すると、思いもよらない気付きがあって自分の流派の稽古にも生かされることがあります。
もし、古武術をすでにやっている人がいらっしゃいましたら、火曜日夜に一緒に稽古してみませんか?
ご興味があれば、お気軽にお問い合わせください。
また、習い事として古武術に興味がありましたら、当道場の古武術体験の募集がスタートしています。
先着6名様です。まずは古武道体験から習ってみてください。歓迎いたします。

最後まで記事をお読みいただいてありがとうございます。仕事や講演の相談もお気軽にどうぞ。米沢藩・小山道場講師。江戸幕府から米沢藩士になった藤原氏の末裔。【古武道流派】九鬼神流棒術(紀州熊野)/甲源一刀流剣術(甲斐)/浅山一伝流体術(会津)【所属団体役職】置賜民俗学会(会員)/米沢商工会議所(議員)【職業】HanaCinema株式会社/映像・ウェブクリエイティブディレクター。