米沢市や山形県を舞台にしたアニメ映画「好きでも嫌いなあまのじゃく」公開決定!あまのじゃくとは…

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好きあまの柴山監督は「千と千尋の神隠し」に参加したスタッフ

知らぬが仏か…米沢市窪田の調査と山岳信仰と「千と千尋の神隠し」の世界観

「千と千尋の神隠し」の世界観が山形県にあります。 旧窪田村(現、米沢市窪田町)にある保呂羽堂です。ホロワドウと読みます。フォロワーどう?みたいな名前ですね笑 …

白龍川(千と千尋の神隠し/スタジオジブリ)
©スタジオジブリ「千と千尋の神隠し」主人公の千がハクの名前を思い出すシーン

あまのじゃく(天邪鬼)の意味とは?

「好きでも嫌いなあまのじゃく」のトレイラーや公式サイトから、コンセプトや設定が大まかに理解できます。ここから、これまでのアニメ映画のセオリーやコロラド作品の雰囲気を考慮してストーリーを予想すると、物語の要素が見えてきます。

「あまのじゃく(天邪鬼)」とは、通常、「自己主張が強く他者に従わない人」や「ひねくれ者」というネガティブな意味で使われます。現代では、ツンデレなどとも関連するかもしれません。"鬼"や"天邪鬼"といった言葉は、ライトノベルなどでよく見られるものです。おそらく、そのギャップが視聴者に好評をもたらし、物語を際立たせるのでしょう。

好きでも嫌いなあまのじゃく
©コロリド・ツインエンジン/米沢アニメツーリズム誘客推進協議会プレスリリースより

「好きでも嫌いなあまのじゃく」は、発表段階の画像やトレイラーでも"あまのじゃく"の特徴が強調されていることがわかります。

このタイトルには、「好き」と「嫌い」という対照的な言葉が組み合わされ、"あまのじゃく"の特徴が際立っています。キャラクターも、他人に合わせる性格の八ッ瀬柊と、破天荒な笑顔を持つ鬼の少女ツムギという対照が描かれ、彼らの服装も暖色の半袖と寒色の長袖という対比があります。さらに、名前も柊とツムギで対照されており、柊は「鬼の目突き」を意味する保守的な利己を暗示するイメージ、一方ツムギは「紬・紡ぐ」という意味で発展的な利他を暗示するイメージを持ち、両者の性格と真逆の対比で"あまのじゃく"の特徴を強調しています。これらはストーリーに影響しそうです。夏に雪が降る描写も"あまのじゃく"の特徴を強調していますね。

次に、私の専門である山形県の山岳信仰の視点を絡めて、天邪鬼の歴史と「好きでも嫌いなあまのじゃく」の物語に共通するかもしれない点を軽くご紹介します。日本人として歴史観を考えさせる内容もあると思います。青春アニメにつられて読んでいる方は、ご興味があるところだけ飛ばし読みしてください。

天邪鬼の民話:その存在

十返舎一九による天邪鬼
江戸時代後期の絵師 十返舎一九 の天邪鬼

ないた赤おに

古来日本における神仏の天邪鬼

このような背景から「好きでも嫌いなあまのじゃく」の物語には、古代の神話がオマージュされているシーンがあるかもしれません。主人公の名前は八ツ瀬で八年過ぎた男の子、ツムギは天邪鬼の女の子です。天稚彦と天探女と類似します。こんなふうに、天邪鬼の歴史や舞台である地域の風土を知った上で映画を鑑賞してみると、新たな発見や製作者の解釈が見れて面白いでしょう。

最後に、「好きでも嫌いなあまのじゃく」に描かれたと現段階で発表されている米沢市のロケ地をご紹介します。

米沢市が舞台になった「好きでも嫌いなあまのじゃく」のロケ地

米沢駅前

山形県立米沢商業高等学校

笹野観音(長命山高徳院)

西條天満公園(西條天満神社)

小野川温泉

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