古武道演武が熱かった!日本武道館での日本古武道演武大会に外国人がいっぱいだった!
こんにちは。米沢藩・小山道場講師の小山です。
先日、こちらの記事でおしらせした 第47回 日本古武道演武大会 が開催されましたので、日本武道館まで観覧に行ってきました。久々の皇居内なので楽しみでしたし、音楽ライブの観覧で日本武道館に入場したことがありましたが、古武道の観覧では初めてだったのでワクワクしていました。
というわけで、前日から意気揚々と米沢駅から始発の山形新幹線に飛び乗りました。
本大会で天神真楊流柔術の宗家として演武披露される柴田先生が古武術を教える川越市武道館を訪ね、稽古に合流させていただきました。
先生と同じ舞台で演武する兄弟子・姉弟子は別メニューで稽古しており、私は初めてお会いする兄弟子に九鬼神流棒術・甲源一刀流剣術・浅山一伝流体術の稽古をつけてもらいました。柴田先生以外から教わるのが初めてだったこともあり、新鮮で気付きがたくさんありました。稽古に集中しすぎて稽古風景の写真を撮り忘れました。
ちなみに、以下が川越市武道館の写真です。米沢市営武道館と違って冷暖房完備で、2月初旬なのに暖かかくていい環境でした。
さて、演武大会の当日。
宿泊していた両国から地下鉄の乗り換えで迷いつつ、日本武道館の最寄り駅・九段下にきました。
駅出口からすぐに旧江戸城の田安門が見えてきます。国の重要文化財になっている田安門は、江戸城があった当時のまま残っている唯一の門です。私の先祖は米沢藩に降るまで江戸城で勤めていたので、もしかしたら潜ったこともあるかもしれません。そんなことを思いながら門を潜るとそこは皇居内。日本武道館が現れます。雨が降っているのに鳥たちが出迎えてくれました。
日本古武道の殿堂での日本古武道演武大会!演武動画もご覧ください
ほぼ一日中開催されている演武大会ですが、開会からたくさんの人が観覧に来ていました。
特に目を引いたのが外国人が多いこと。
大使館の席も用意されていました。さすが、日本政府のインバウンド戦略がここにも抜け目なく。
外国人同士や、連れの日本人との会話の内容を観覧しながら聞いていましたが、現代の大多数の日本人より日本の歴史や古武術に詳しいと思いました。しかも、声が弾んで楽しそうに話していたのがとても印象的でした。きっと、ここにいる外国人たちは、昔の日本の歴史や精神性を尊重されていて、日本国が好きなんだろうと。
海外で活動している流派も出場されていたため、演武者にも外国人がいました。
日本古武道の殿堂で、日本古流武術の演武ができるのは凄いことです。時代は…変わりました。きっと、これからの時代には古武道をはじめる外国人がより一層増えていくことでしょう。そして…
その外国人マスターから日本古武道の意義を
日本人が習う日がやってくるのかもしれません。
観覧席からスマホで撮影していた流派の演武をつないでダイジェストにしました。
出場をされた33流派のうち、宇和島藩の澁川一流柔術、宮本武蔵の兵法二天一流剣術、柳河藩の楊心流薙刀術、仙台藩の柳生心眼流甲冑兵法。そして、私と米沢市営武道館で一緒に稽古している上泉さんの師匠である柳生先生の柳生新陰流兵法剣術。最後に私の師匠である柴田先生の天神真楊流柔術の演武をご覧いただけます。
以下は、柴田先生とともに演武大会に出場された兄弟子・姉弟子の写真です。
皆様、堂々と演武していてかっこよかったです。
もし、この記事を読んで古武術を習ってみたいと思われた米沢市近隣にお住まいの方は、お気軽にお声がけください。
この国を平和に導くために残された伝統武術を、生きた歴史として一緒に未来に繋ぎましょう。
古武道の入門について
最後まで記事をお読みいただいてありがとうございます。仕事や講演の相談もお気軽にどうぞ。米沢藩・小山道場講師。江戸幕府から米沢藩士になった藤原氏の末裔。【古武道流派】九鬼神流棒術(紀州熊野)/甲源一刀流剣術(甲斐)/浅山一伝流体術(会津)【所属団体役職】置賜民俗学会(会員)/米沢商工会議所(議員)【職業】HanaCinema株式会社/映像・ウェブクリエイティブディレクター。