ここが置賜の中心だった!黒沢峠トレッキング小国町修験道ドラゴンロードガイド

黒沢のカヤの木

こんにちは。米沢藩・小山道場講師の小山です。
雨上がりの空に虹がかかり飯豊山の峰は白く雪がかかってました。

朝9:00。

山形市の俳句の会の4名様を山形県置賜地方にある「黒沢峠トレッキング」にお連れしました。
ドラゴンロードガイドです。

ここは室町時代に伊達氏が使っていた記録があり、江戸時代には米沢藩の名君・上杉鷹山が石畳道に大改修した古道です。
3600段の苔むした石畳が龍のように頂上へ伸びています。
地元の人たちに薬師山と呼ばれる山を右手に感じつつ、横川ダムの水が少なくなった時にだけ現れる不動出生橋(ふどういづるぎばし)まで歩くことができます。

精霊が宿るという小国町指定天然記念物・黒沢のカヤの木に挨拶して
九字(修験者や忍者が使う結界術)を切って登っていきます。
雨上がりは滑るのでゆっくりと、談笑しながら。

トレッキングと山の美味しい空気を感じながら、古屋敷跡にて祝詞奏上と棒術演武にもご参加いただきました。
流行りの山コーヒーも楽しみつつ、下山中に皆様楽しかったと喜んでくれてました!

お腹が空いた昼食には土地の美味しいものを。

小国町産の蕎麦と山菜の天ぷら。
わらび粉100%わらび餅は、小国町の山間ならではのデザート。箸でぷにょんと切れてしまいそうなくらいプルンプルンです。
食後に、俳句の会の皆様が〝吟行〟が出来るよう地元農家・山口さんが場を整えててくれました。
ありがたいです。
はじめての土地では地元の方におもてなしを受けると人は感動するものです。

私と山口さんも吟行に混ぜてくれました。

 古道ゆく 鈴の音いつつ 秋の虹

今日、体感いただいた山が目に浮かび聴き手の想像力が湧くようなカメラワークを意識して一句詠ませていただきました。
めっちゃ褒めて貰えました!

小国町旬彩工房の山口さん宅

帰り際には、昔の修験者たちが飯豊山を目指した道を通って、山口さんの農園とお宅にご案内しました。
明治時代からの古民家で、お米や雑穀を生産し、それを使って近所の女性たちと旬彩工房としてお菓子作りをしています。

ちなみに、この山口さん宅と川を挟んだ向かいにトチノキがあります。そこには、よく熊の親子が現れるらしいです。
実は、そのあたりが黒沢峠から伸びるこぐま座ε星を示している場所です。まだ調査できていませんが、いずれ調査に分け入りたいと思っています。
何かしらの修験道の史跡が残っているかもしれません。

そんなことを思いつつ、皆様楽しそうにお話されているのを見ていたら、友人の輪が広がったのを感じました。
置賜の祖先たちが築いた大地をキッカケに、現代の人と人との心が繋がっていく。

そんな手作りのドラゴンロードガイド

今回は〝吟行〟の時間がありましたので温泉に立ち寄りませんでしたが、目的通りに楽しんでいただけたのではないでしょうか。
ご指名ありがとうございました!
さて、次は誰とどこに行きましょうか。

この記事を見て、黒沢峠にご興味を持ちましたらぜひ行ってみてください。
よろしければ、ドラゴンロードガイドいたします。

薬師三尊

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