ここが熊野修験道の入口だ!飯豊町・黒沢の熊埜神社が飯豊山へのドラゴンロード
こんにちは。米沢藩・小山道場講師の小山です。
実りの秋。山形県は稲刈りの季節です。
飯が豊かと書いて飯豊町(いいでまち)の黒沢地区。
田んぼしかないここに県外からも客が訪れる洒落たカフェがあります。
Lunch & Cafe「叶で〜る」
旦那様のこだわりの自宅を改装した店内と、奥様の会話と雰囲気からご夫婦の優しいセンスを感じます。
パスタを食べに来たのですが、メニュー表のパスタ欄に焼きうどんがあったので注文してみました。
焼きうどんが一番人気のメニューらしいです。生パスタのようなモッチモッチ食感。
覆い被さった鰹節が舞うように踊るバター醤油が絡み合った洋風の味が美味さの秘訣です。
野菜は生産農家が掲示されています。そしてドレッシングが美味いです。
メニューや素材にもセンスを感じました。
この黒沢地区は本当に農村しかありません。
でも、そんな所にこそ大事なものがあるもんです。迷いながら、堰が切られた林に入ると扁額に熊埜山(くまのやま)と書いてある社殿がありました。
古くからある黒沢の熊埜神社です。
境内には他と違う板碑があり、黒獅子舞が踊れる十分な広さです。私がここ2年で体得した、黒獅子を扱う者が持つ棒術の演武を奉納させていただきました。裏手の御神木から田んぼの中に樹木が見えました。
堰沿いに側まで歩いて行くと小さなお堂がありました。
龍と獅子が彫ってあります。閉ざされた扉には〝日月〟のマーク。密教系山岳信仰の特別な場所の証です。
〝日〟から堂内が覗けました。
熊埜神社の奥の院でした。大日堂です。
やはり、黒沢地区はただの農村ではないです。
昔々の高僧や山伏、米沢藩士や藩民が願いを叶えてもらうために登った〝飯豊山大日岳〟の入口だった村です。
修験道「ドラゴンロード」のスタート地点。
ここから川西や米沢に向かって歩き始めます。
世界遺産・熊野古道と同じ修験道の痕跡が置賜地方全体にも残ってます。
しかも、その道筋はお洒落なハイセンスですよ。
この記事を見て、飯豊町黒沢地区にご興味がありましたらぜひ行ってみてください。
よろしければ、ドラゴンロードガイドいたします。
大日如来坐像
最後まで記事をお読みいただいてありがとうございます。仕事や講演の相談もお気軽にどうぞ。米沢藩・小山道場講師。江戸幕府から米沢藩士になった藤原氏の末裔。【古武道流派】九鬼神流棒術(紀州熊野)/甲源一刀流剣術(甲斐)/浅山一伝流体術(会津)【所属団体役職】置賜民俗学会(会員)/米沢商工会議所(議員)【職業】HanaCinema株式会社/映像・ウェブクリエイティブディレクター。