平和の紅葉が人知れず…米沢駅前・佐氏泉公園の紅葉と修験道調査
こんにちは。米沢藩・小山道場講師の小山です。
あったかい食べ物が恋しい季節になりました。
米沢駅前(旧花沢村)に秋の声が聞こえます。
米沢駅前は、ほとんどのお店が日曜日定休ですが米沢牛蕎麦処「住の江」がやってました。
あったかい鳥中華と牛肉しぐれ煮丼。
和風だしに中華麺はこの季節に美味しいです。
ここは平安時代に花沢を守っていた 奥州藤原氏の佐藤一族 の別邸があり、源義経の忠臣・佐藤兄弟 が産湯につかったという伝説の場所です。庭園の美しさから、明治時代に置賜県(現、米沢市)で最初の公園になりました。そして、数多くの料亭が軒を並べました。
そこを修験道が横切って通っています。調査を終えて紅葉を撮影しました。
今は誰も近づかない清水の奥には、戦後に落成した「住の江会館」の記念碑として建立された平和燈がひっそりとあります。
そこの紅葉が秀逸なんです。
知る人ぞ知る紅葉のスクリーンです。
普段は人気がない公園ですが撮影をしていたら女性が近づいてきました。
「私もそこで写真を撮りたいんです」と。
先週も撮影しに来たと、カタコトで教えてくれました。“今どき、この穴場を知ってる珍しい人もいるもんだ”と思いつつ、一緒に撮影をして友達になりました。僕の写真も撮ってくれました。日が暮れるまでお話しをして別れ際に雨が降ってきました。
…弁財天のような不思議な女性でした。
むか〜しむかしの米沢藩。山岳信仰の巡礼で置賜にやってきた修験者はこの清水に立ち寄って禊をしました。
熊野詣「東の奥参り」北斗七星第六の武曲の間。おおぐま座ζ星(ミザール)を表すこの地で。
米沢駅前にはその名残りが美しいまま今に残っています。
この記事を見て、佐氏泉公園にご興味がありましたらぜひ行ってみてください。
よろしければ、ドラゴンロードガイドいたします。
弁財天
最後まで記事をお読みいただいてありがとうございます。仕事や講演の相談もお気軽にどうぞ。米沢藩・小山道場講師。江戸幕府から米沢藩士になった藤原氏の末裔。【古武道流派】九鬼神流棒術(紀州熊野)/甲源一刀流剣術(甲斐)/浅山一伝流体術(会津)【所属団体役職】置賜民俗学会(会員)/米沢商工会議所(議員)【職業】HanaCinema株式会社/映像・ウェブクリエイティブディレクター。